about my work

アラスカンエッセンスとオリジナルのイーグルスピリットエッセンス、アメリカ先住民のドラムなどを使用するワークや、薬草やセークレットパスカードやアニマルメディスンカードなどのリーディングセッションなどを行います。
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2011年6月1日水曜日

エッセンスの体験談

2008年に、アラスカンエッセンスから認定を得る為に、ケーススタディ(事例研究)を行っていました。このブログでもリンクを張らせて紹介させてもらっている、魂で繋がっている友人でもある、シアトル在住の倉田順子さん(http://junkokurata.com に、そのプロジェクトに参加し、約半年間、エッセンスを取っていただきました。それ以後、彼女とエッセンスの関係性はとても深い物で、引き続き、私が調合したエッセンスを取っていただいています。

今回は、そのケーススタディのプロジェクトを終えた後に、彼女が書いてくださった、エッセンスの体験談を紹介させていただきます!



エッセンスのパワー(1) 2008年6月

私の双子の魂とも言える友人が、昨年アラスカでアラスカンエッセンスを学び、もうすぐ、公認エッセンスセラピストの資格がとれるところまで来ている。

資格の取得条件として、何人かにエッセンスを調合して結果を報告するプロジェクトを完了する必要があり、私もその中の一人として参加させてもらった。私自身ちょうど体調が優れず、人生の大きな転換期に来ていることを自覚していたので、これは格好のチャンスであった。

そもそもエッセンスとは何か。私の理解では、それは自然の中に存在する「エネルギーの特性」であり、それが形として表れたものが植物であったり動物であったり、月であったりする。逆に言えば、例えば、森林火災の跡地に一番早く姿を見せるファイヤーウィードと呼ばれる植物は、そのこと自体がエネルギーの特性であり、動物では、例えば、川のある場所に住んで木や泥を使ってダムや複雑な構造の巣を作り、かじり続けていないと伸びすぎてしまう歯を持つビーバーは、そのことすべてがエネルギーの特性である。

アラスカンエッセンスでは、花、鉱物、そして環境の3つを扱う。いずれもそのエッセンス(エネルギーの特性)を水に転写して波動水を作るが、この波動水は、人間の感情や精神における不調和な部分に作用し、バランスを回復させる上で役立つ。花は意識の内的変化を促す触媒となり、鉱物はそれを安定させ、環境は活性させるという働きがある。花や石といえばすぐに想像がつくが、「環境」とは、例えば新月であったり夏至であったり日食であったり、オーロラであったりする。その状態(環境)においてエネルギーと繋がることで、水への転写を行う。

冬は氷と長い夜に覆われ、夏はほとんど日が沈まない日が続くという非常に厳しい自然環境にあるアラスカ大陸。そこに存在する植物や鉱物、そして雄大で神秘に満ちた環境。アラスカンエッセンスをとるということは、それらのパワフルなエネルギーを体に取り入れることである。具体的には、エネルギーを転写した水を一定の滴数だけ口の中(舌下)に落とす。

調合にあたって、まず必要な情報として、肉体、精神、魂の3つのレベルで自分の現在の状態を把握し、短期と長期の目標を立てる。それに合わせてエッセンスが選ばれる。そして、その後1サイクルの終了毎に振り返って気づいた変化や出来事を評価して、次回の目標を設定するというもの。私は昨年の11月から約半年の間、4回のサイクルにわたってエッセンスをとり続け、つい昨日プロジェクトを終えた。

このエッセンスのプロジェクトの総合的なことについては、後ほど書こうと思うが、第1回目は彼女がシアトルにいたので私の家で作ってもらい、2回目と3回目は彼女が横浜に拠点を置くことになったのでそこから遠隔で作ってもらい、4回目である最終回は私が横浜に赴いて作ってもらった。

実際に目の前で調合してもらうのを見るのは、横浜に行った時が2回目に当たるが、最初に私の家で調合してもらった時は、私はエッセンスのことをほとんど全く知らなかったので、何が起こっているのかわからなかった。しかし、最終回のときには、かなり落ち着いて全体を見ることができた。

実際、いくつも並ぶエッセンスのボトルのうちから適切なものを探して適量を入れるという作業は、驚くような形で行われた。そして後に、そのとき選ばれたエッセンスの正確さと意味の深さに、もっと驚くことになる。目に見えない波動の世界の奥深さを垣間見た思いであった。

<つづく>






エッセンスのパワー(2)2008年06月06
日本へ帰って3日後、私は彼女と向き合って座っていた。自然の成り行きでアメリカに渡ってシアトルに10年間住み、また自然の成り行きで横浜という全く新しい場所に拠点を置くことになった彼女。その彼女のいる空間は、不思議なエネルギーに包まれていた。床の間がある客間なのに、なぜか山小屋にいる雰囲気がする。部屋全体が荒削りの板張りだからだろうか。

3月30日、もうすぐ4月というのに、その日は真冬に逆戻りした日であった。彼女の家に着いてから雨が降り始め、ストーブを焚いていても寒い。ヒーリングに関することに触れるときには、必ずといってよいほど雨が降り寒くなる。彼女の周りにはネイティブアメリカンとアラスカのエネルギーが取り巻いており、日本にいながらここだけ異空間になっていた。

先回彼女に会ったのは昨年の11月。そのとき、シアトルの私の家で初めてエッセンスを調合してもらった。あのときも、このように向かい合って座った。あれから、エッセンスを通して私にも様々な気づきと出来事があった。

すべてのことに偶然はなく、完全なタイミングでやって来る。数ある中で、アラスカンエッセンスというひとつの手段に出会った。人生のこの時期に、それも、双子の魂とも言える彼女を通して。それは、どのような意味があるのか。きっと、いつかはっきりとわかる日が来るだろう。

人間は宇宙の一部であり、自然という大いなる力に包まれて生かされている。見える世界と見えない世界、その両方の世界をつなげて調和の中に生きることこそが、自然と共に生きる姿であり、太古の人達はそうやって生きてきた。残念なことに、この地球上から自然が急速に消えようとしている。その消えようとする自然と並行して、私たち人間も大きくバランスを失いかけている。

彼女によると、アラスカという所は、他の場所と比べて人口密度が極めて低いので、植物や環境が、人間のエネルギーに汚染されていない比較的純粋な姿のままで太古の昔から保たれているところが多く、白夜の夏や極寒の冬などのような激しい気候の変化の中で育つアラスカの植物は、素晴らしい「適応能力」を持っている。その適応能力を私たち人間の人生に取り入れることで、目まぐるしく変動する日々を心地よく生きることができるようにサポートすることが、エッセンスの役割なのだそうである。そう、常に変化する自然の中で生きる力とは、環境適応能力なのである。

「実際、アラスカの土地に住んで体感して、そのエネルギーと同調できるから、エッセンスそのもののパワーを素直に伝える媒体になれると思う」と彼女は言った。日本ではお金を払って何日間か講習を受けただけで資格がとれるそうであるが、確かにそれとは全く訳が違う。彼女は日の沈まない世界も氷に閉ざされる世界も知っている。その大地に立ち、自然を自分の肌で感じ、目で見、手で触れている。

彼女がセージの葉を焚いて、スマッジングをして部屋とペンデュラム(振り子)を浄化した後、私は目を閉じて深呼吸をした。次のサイクルの目標を明確にするときである。自分はどのようになりたいのか。肉体レベル、精神レベル、魂のレベル、それぞれに意識を向けていく。すると、心の中でイメージが浮かんでくる。それを読み取るように、彼女が手を差し出して私の手を取り、エッセンスのボトルの上でダウジングを始めた。

彼女は強調する、「自分はヒーラーではなく導き手であり、エッセンスを選ぶのはそれを取る本人のエネルギーである」と。「本来持っている自己治癒力を最大限に発揮できるようにサポートをしてくれるのがエッセンスであり、意識の奥底に閉じ込められている過去生や魂のレベルでの凝り固まったパターンをも表面化させて、ポジティブな方向へと転換する助けとなる。自己治癒の過程は、エッセンスと共にその浄化過程を乗り切ることである」と。

自然の生命の営みを観察するとわかるように、自然は絶え間ない変化の中で常にバランスを取ろうとしている。その柔軟さと力強さこそが自然治癒力であり、私たちひとりひとりの中にある大いなる力である。

彼女は、並んだボトルの上で左から順にペンデュラムをかざしていくと、ペンデュラムは特定のボトルの上で大きく動きを変えた。そして、4つのエッセンスが選ばれた。それは、2種類のフラワー(ブラダーワートとスターフラワー)と2種類の石(ファイヤーオパールとローズクォーツ)だった。

このうちのブラダーワートとファイヤーオパールは、これまで毎回選ばれてきたエッセンスであった。黄色い花をつける食虫植物であるブラダーワートの特性は、「物事の本質を見抜き、その中核にある真実はシンプル」であることに気づかせる。そして、古代の火山の地層から採掘される石であるファイヤーオパールは、「女性性を象徴し、絶えることのない火山帯のエネルギー」を示し、“I have energy (エネルギーを持っている= 一時的で消耗される)”から“I am energy(自分がエネルギーそのものである=永続的)”に移行できるようサポートしてくれる。

彼女が持っているこのファイヤーオパールのエッセンスは、アラスカで受けたクラスで作ったものだそうで、世界にひとつのオリジナルということであった。そして、そのエッセンスには興味深いエピソードがあった。

このエッセンスをクラスの皆で一緒に作っているときに、大風が吹いてきて、その土地の先住民にとって世界創造の神であるワタリガラスとハクトウワシが同時に飛んできたそうだ。そのクラスの受講者の一人に、薬草に精通し、鍼師をしている先住民のお年寄りの方がいたが、その方は、これはすごいことだと、その場で踊りを捧げ始めたという。この話を聞いて私は、エッセンスという見えない世界の「仕組み」の一部に触れたようで、その神秘的でスケールの大きい世界がこの小さなボトルに入ること自体が、とても不思議に思えた。

さらに、この2つのエッセンスに加え、今回新しく選ばれたスターフラワーとローズクォーツもパワフルな特性を持っている。スターフラワーは天と地を結び、人ごみの中でも影響を受けずに自分自身でいられるように助けてくれ、常に自分の心と繋がってその心で話すことができる一方、他人の意見にも耳を傾けることができる能力を強化してくれる。ローズクォーツは心を開かせ穏やかにし、inner child(内なる子供)に繋がることができ、自分だけでなく他人とも密接でいられる手助けをしてくれる。

さて、エッセンスが選ばれると、次に1本のボトルにブランデーを少量混ぜた水(カビや腐敗を防ぐため)を入れ、エッセンスをスポイトに取って一滴ずつ入れていく作業がある。「入れる量はどうやってわかるの」と私が聞くと、「エッセンスが教えてくれるよ」と彼女は言った。

エッセンスが教えてくれる?

全くその通りであった。それもあっと驚くような形で教えてくれるのだ。

<つづく>





エッセンスのパワー (3)2008年06月11

1本のドーセージボトル(調合したエッセンスが入るボトルのこと)にブランデーを少量混ぜた水(カビや腐敗を防ぐため)を入れ、エッセンスをスポイトに取ってそこに一滴ずつ入れていく。市販の薬の服用量は年齢を基準とするが、エッセンスの処方箋はどうやって決まるのだろう。私は黙って、彼女の手元を見つめていた。

彼女は、まず手に持ったスポイトの頭の部分のゴムを押して、ローズクォーツのエッセンスを吸い取った。そして、ドーセージボトルの上2~3センチ離れたところから、中に一滴ずつ落としていく。エッセンスは音もなく次々と入っていった。

10滴くらい入ったころだろうか、落ちていく滴を見ながら彼女が叫んだ。「これ、まだ入る!」私は意味がわからずじっと見つめていると、スポイトの中のエッセンスは半分以上なくなっていた。「信じられない、こんなの始めて。これ、まだ入るよ!こんなに入ったら、他のが入らなくなるー」彼女はひどく興奮していた。さらに一滴一滴と、滴はボトルの中に落ちていく。彼女は心配し始めた。まだ他に3つのエッセンスが残っているのだ。「どうしよう、まだ入る・・・」

「入るよって言うけど、入れているからじゃない」と私は思った。彼女一人が興奮したり心配したりしていてもその意味がわからず、私はポケッとしていた。とうとうスポイトの中の最後の一滴も入った。「もうこれで終わりじゃないと溢れてしまう・・・」彼女は少しためらった様子であったが、すぐに意を決したかのように再びスポイトに新しいエッセンスを取って、ボトルの上に構えた。緊張した面持ちであった。私は、何が起こっているのか全くわからなかった。

すると、2回目に取った分の最初の一滴がボトルの中に入るやいなや、「ピシャッ」と勢いよく跳ね返るような音がして、私はドキッとした。直径2ミリにも満たない穴から5センチほど落下した滴がボトルの中の波動水に当たった瞬間の音は、彼女から80センチくらい離れて座っている私にもはっきり聞こえるほど大きく響き渡った。

「ああよかったー、これで入った(終わった)」彼女は興奮と緊張で少しほてった顔を上げ、ほっとしたように言った。「ねっ、音がしたでしょ、その音でわかるの。それにしても異常なほど入ったねえ」

驚いた。最初の20滴近くは全く何の音も立てなかったのに。どうしてあの一滴であんな大きな跳ね返るような音が出たのだろう。

そんなことを考えているうちに、彼女は早くも2つめのエッセンスを入れようとしていた。一滴、二滴、そして三滴目で今度は「ポン!」と弾けるような音がした。さっきのエッセンスと同じくらい大きな音であったが、音自体は全く違っていた。どちらも、あの小さな穴から出る滴が、その小さなボトルに入る音とは思えないような音であった。

彼女は、通常このように音で判断するということである。これを彼女は「エッセンスが教えてくれる」と表現していた。

そして、3つ目のエッセンスも同じように音で合図してくれ、いよいよ最後のエッセンスとなった。今度も最初のエッセンスのように音もなくどんどん入っていく。が、しばらくすると彼女がうなった。「う~、ああダメ!これ以上入らない」何をうなっているのだろうと見ると、彼女はスポイトをボトルの上に持ち上げたままじっとしている、というか力んでいた。「これ見て!こんなに押しても入らない」

私は前のめりになってよく見てみると、スポイトの中にはエッセンスがまだ半分ほど残っている。ところが、頭の部分のゴムはぺしゃんこになるほど強く押されているのにも関わらず、エッセンスがまるで蓋をされてしまったかのように全く出てこない。そんな馬鹿な・・・これじゃあ、マジックの世界じゃないの。

「このエッセンスはこれ以上入りたがっていないから、これで終わりってことだね」と彼女は言い、スポイトに残っている分をマザーエッセンスのボトルに戻した。そして、最後に再び私の手を取って、調合したエッセンスのボトルの上でペンデユラム(振り子)を使って、口に含む回数と滴数を確認した。

それぞれ独特の弾けるような音を出したり、押しても入ることを拒むエッセンス。ここで私が聞いたり見たりしたことは、普通の感覚ではわからないことであった。しかも、彼女はエッセンスを意思がある人間のように扱っていた。エッセンスには意思があって、適量を教えてくれるというところだろうか。

その「意思」とはどこから来るのかと思いを巡らせると、「宇宙の仕組み」のようなものに行き当たる。それは、多次元の目に見えぬ波動の世界。私たち人間の頭では理解できない、いわゆる神秘の部分と言える。

「それにしても、ローズクォーツすごかったねー。異常なくらい入ったねえ。こんなの初めて」そのとき、その「異常なくらい」という言葉が心の片隅で少し特別な響きを持って残ったが、私は新しい調合エッセンスが出来上がったことが嬉しくて、それ以上考えることはなかった。

その晩、私は彼女の家に泊まり、翌日新しいエッセンスを持ってワクワクしながら帰途に着いた。シアトルから日本に戻って4日目のことであった。途中で1週間沖縄に行くことを除き、これからほぼ1ヶ月間、実家で家族と一緒に過ごすことになる。

「明日は4月1日。新しいエッセンスを始めるには、パーフェクトな日だなあ」そのときは、ローズクォーツが「異常なくらい」入る必要があった理由などつゆとも知らず、新幹線の中で一人ほくそ笑んでいた。

今でこそはっきり言える、「すべてのことには偶然はなく、完全なタイミングでやって来る」と。

<つづく>

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